合宿、演奏会など、ときわの行事レポートを発信します。
第73回三多摩合唱祭
アルト 中山雅代
11月4日㈯に三多摩合唱祭が、ひの煉瓦ホールでありました。鈴木憲夫作曲の2曲「ふるさとの木の葉の駅」「ひとひらの花びら」でしっとりと聴かせた後に、アップテンポのハイドンのミサ「Gloria」でビシッときめた舞台でした。
昨年までとは違い、更衣室で着替えることができました。又新しい試みで、他団体の演奏の感想を書くことが導入されました。
その結果客席での聴こえ方もわかりました。いつもながら、それぞれの合唱団の個性が出て楽しく聴かせていただきました。
私達は、少ない人数ではありましたが飛び出す音が無く、きれいにまとまっていたと思います。一番心配だったハイドンの、ソプラノとのハモリを何とか乗り切って、胸をなで下ろしました。
講評の先生方からは、高評価でお褒めの言葉をいただきました。
〈継続は力〉と申します。来年も持てる力を発揮できるように、日々の練習を積み重ねていきたいと思います。
公開練習の報告
ソプラノ 加納小久
日時:10月29日(日)15:00~16:30
会場:さんせいホール(コウヨウビルの地下室)
お客さま:12名(4歳のブラボー大好き坊やを含む)
参加団員:9名
練習曲:「さあ握手しよう」「心の瞳」「ひとひらの花びら」「Kyrie(HAYDN)」
演奏プレゼント:「春」「ひとひらの花びら」「Gloria(HAYDN)」「合唱」
今期2度目の公開練習をホリデーレッスンの後半一時間半を使い開催しました。
団員よりも多いお客様を迎えてホールには素敵なハーモニーが響きわたりました。また旧団員も何人か参加してくださり旧交を温めることができました。新規の団員を確保することはできませんでしたが旧団員でいらした高橋晶子さんが入団してくださいました。
第45期秋合宿に参加して
テノール 児玉浩和
今年の秋合宿は、9月30日(土)から1泊2日、河口湖合唱の家「おおば」で行われました。参加者は、男性は、私を入れて3名、女性は、木野村先生を含めた5名の計8名となりました。初めての参加ではありましたが、合宿の名に恥じないハードなスケジュールで充実した時間をすごすことができました。正に大学の部活合宿以来のことでした。宿舎の「おおば」も、合唱に特化した素敵な場所で、合唱用のスタジオ的な部屋での練習は、気持ちも引き締まる思いがしました。驚いたのは、館内に掲示された、往年の参加団体の色紙の多さでした。その中に、「ときわ混声合唱団」もありましたが、その時の利用者に合わせて入れ替えているとのこと。宿の御主人や奥様もとても優しく感じの良い方々で、食事や宴会での温かいお心遣いには感謝しております。こうやって今日まで毎年、多くの演奏者たちと共に歩んでこられたことを思うと感慨深いものがあります。
今回、合宿に参加して改めて感心させられたのは、団員の先輩方のタフさです。昼間4時間30分、そして、夕食後、2時間の練習、その後、2時間ほどの懇親会とかなりハードな進行であるにもかかわらず皆さん平気な感じで、淡々とされているのはさすがと思いました。歌に対する情熱がはんぱで無いことの証でしょう。懇親会では、歌に拘わらず、様々な話題が出て、私には、良い勉強にもなりました。かつて、若かりし頃は、練習後、朝まで飲み明かしたとの話を伺い、この団の長い歴史と共に過ごされた先輩方には、それぞれの思いが詰まっているのだろうと感じました。この合宿にしても45回目と、かなり年季が入っているわけでここまで続けてこられたことは、決して平易なことでは無かっただろうとご苦労が偲ばれます。
さて、この合宿の成果は、三多摩音楽祭で発揮され、次は、いよいよ定期演奏会へと続くことになりますが、果たしてどうなるか、その時、どんな「ときわ」の歌を響かせることができるのか?現状は、どうであれ、前を向いて歌うしかありません。余談になりますが、合宿の帰りに、私の車で寄り道した、河口湖浅間神社や母の白滝、そして、染色家の久保田一竹美術館が、思っていた以上に面白い観光ポイントであったこと。同行した、藤岡さん、中山さん、櫻さんの笑い声や、安冨さんの体験談などが楽しい思い出となりました。
最後になりますが、団長の高橋さんや皆が部屋に戻った深夜に会計処理をされていた藤岡さんなど計画から実施までご尽力くださった方々、そして、始めから最後まで明るく闊達にご指導くださった木野村先生に心から感謝申し上げ私の「合宿記」とさせていただきます。
『ユーモアと祈りの融合』
テノール 渡辺 九
第78回東京都合唱祭が開催されたが、我らがときわの出番は7月17日(月・祝)海の日のTブロック3番目であった。参加人数はソプラノ5名、アルト6名、テノール4名、バス2名の計17名であった。
ダンディ高野さんの昨年のユーモア精神を見事に引き継いだトレンディ児玉さんの団紹介で、会場を一挙にときわワールドへと染め上げた。昨年急逝した佐藤洋子さんも「アハハハハ~、おっかしいわね~」と赤ワインを片手に爆笑していたに違いない。
ただ、今回披露するのは寺島尚彦の「レクイエムのように子守歌」と「緑陰」という鎮魂や戦火をテーマにした歌である。いつまでも笑ってはいられない。木野村先生が客席にお辞儀をし、ピアニストの田山さんが音出しをし、「レクイエムのように~」と歌い出してからは一瞬で会場の雰囲気が変わった。その後はときわの寺島ワールドで会場は一色となり、講評や感想にもあったように歌のメッセージ性を十分に伝えることのできた合唱であった。洋子さんも「やっぱりときわの合唱は素敵ね~」と天国で鼻が高かったであろう。それでも、今回のブロックは他の合唱団のレベルも高く、自分たちの合唱がまだまだ遠く及ばないことも改めて認識できたのは大きな収穫であった。
ときわは来年参加すれば40年連続出場となる。ここ最近は世情もあり、祈りの歌を披露することが多い。次回の40年連続出場を自らの手で祝うためにも、合唱を楽しんでいる様子を舞台で表現することにより、洋子さんに挨拶だけでなく合唱でも向日葵のような笑みで聴いてもらいたいものだ。
『くに音祭参加報告』
バス 高野 公雄
6月18日(日)、くにたち市民芸術小ホールで、第46回くにたち音楽祭が開催され、私たちの合唱団も出演した。15団体が参加し、私たちの出番は13番目だった。私たちは、女声14名、男声8名、10代から80代までの幅広い年代での混声合唱で、「はる」、「今が美しい」、「合唱」の3曲を歌った。
私的な感想だが、「合唱」の詩にあるように、「互いの声で歌を織って・・・見えない声のオーロラが幻のように心に広がり」、充実感をもって演奏を終えることができたと思う。
当日は午前中に直前練習があり、終演後にはくつろいだ雰囲気で反省会をもった。指揮者・伴奏者・団の役員・そして出演者全員に、「ありがとう。いい演奏だったね」、と私は感謝したい。演奏後間もなくの高揚した気分で書いている点、おゆるしください。
コロナ禍の三年の間はやはり痛手で、後遺症なきにしもあらずだが、私たちの合唱団は負けない、生きている、仲良く、楽しく、上手に歌えるように、さらに成長していきたいと願っている。
『チームワークの賜物』
アルト 星 千枝
2023年4月16日(日)15時から16時半まで、「新規団員少なくとも6名」を目標に公開練習を実施し、来場者21名(女性15名、男性6名)という大盛況のうちに終わりました。
準備は3月3日から若干1ヶ月半という短期間でしたが、前回の公開練習の資料があったことと、団員ひとりひとりが役割をもち、全員一丸となって準備して当日を迎えたことの賜物だと思います。ちなみに、アーカイブの2021年演奏会活動記録によると、前回は4ヶ月の準備期間で、12月に実施し、合計11名(女性8名、男性3名)が来場されました。前回も盛況だと思っていたのに、それを上回る来場者で、指揮者・ピアニスト、団員13名とあわせて、総勢36名が歌のハーモニーを奏でられたことが素晴らしかったです。
元合唱部ソプラノの友人も参加して、「高い声は出なかったけど、ハモる瞬間の心地よさみたいなものを思い出しました。木野村先生の皆さんを引っ張る力強さや、団員の方は皆さん温かい感じで、素敵な合唱団なのが、とても伝わりました。楽しい時間をありがとうございました。」とのコメントを送ってくれました。団員のおもてなしの気持ちが通じたことは、喜ばしいです。彼女は、第44回定演にも来てくれたのですが、どこで聞いたのか『街は大きくなりすぎた』が懐かしかったと言っていました。安冨さんもこの歌を練習している団に惹かれたとおっしゃってましたし、ときわの持ち歌にして公開練習で歌うと、共感される確率が高いのかなと感じました。
最近入団された団員さんの活躍も目を見張りました。ソプラノの小沢さんが、春らしい飾りとしてかわいらしいうさぎの置き物を持ってきてくれて、気持ちがほっこりしました。同じくソプラノの倉品さんは、受付を円滑にするためのアイデアを次々出してテキパキと手を動かしてくれました。神保さんも、進行プログラムの張り紙を何度も推敲しながら仕上げてくださいました。テノールの児玉さんに至っては、案内係として通りすがりの方に声をかけて、親子2人を呼び込んでくださいました。そのお母さんと息子さんは帰り際に「早退するつもりだったけど、最後まで残ってしまいました。楽しかったです。」と満足そうな顔だったのがとても印象的です。
昔からの団員さんの貢献は言わずもがなですが、多様な人たちが、何かのご縁で同じ団で一緒にチームワークして、結実したのはとても嬉しいですね。いろいろな声でハーモニーを創り出す合唱と同じだなー、と感じ入りました。
当日の式次第は以下のとおりです。
13:00 会場設営(会場レイアウトに基づいて全員で行う)
ゲスト10、団員数17、指揮者伴奏者、予備6で、35個の椅子を並べる。
14:45 開場 *14:40ぐらいに、1Fエレベータに案内係が行く
受付開始
15:00 公開練習開始(団長挨拶後「ようこそ皆さん」で歓迎。参加者確認。発声。)
15:10 「たのしいね」「今が美しい」「緑蔭」をメインに合唱練習。
16:00 小休憩(ステージ設営=前にスペースをつくる)
16:08 ときわ演奏披露 「冬は去りて」「はる」「合唱」
16:15 参加者と団員の交流会
16:30 副団長挨拶・終了(参加者のお見送り)
16:40 片付け
17:00 退出
準備スタート。椅子35個並べましたけど、ギリギリでした。
楽譜の準備も大変でした。受付の飾り付けも春らしい。
明るい笑顔!
総勢36名で圧巻!
国立市の掲示板やお店に貼られたチラシ
『2023年度ときわ春合宿IN河口湖』
テノール 山渋 浩司
2023年3月11日、私にとって人生初めての経験となった“ときわの“春合宿は、最悪のコンデイションで始まりました。と言うのも前夜の定期練習後、自宅への帰り道、行きつけの居酒屋で4年ぶりのWBC日韓戦を観戦し、過去最強の日本チームの活躍に、一人で盛り上がってしまい、大変気持ちよくお酒を飲み過ぎてしまったのです。翌早朝目は覚めましたが、久しぶりの二日酔いで、回復薬と水分をたくさん取り、出発予定だったAM10時も、AM11時に遅らせ、河口湖に向けて出発しました。現地に到着したのは12時30分ごろで、先着されていた深町さんにご挨拶して私の春合宿はスタートしました。
今回の合宿参加者は総勢10名(女性8名、男性2名)、バスで参加された数名が多少遅れて到着されましたが、合宿練習の開始は、ほぼ予定通り始まりました。
合宿二日間を通して木野村先生からいつも通りの優しいご指導頂いた曲目は次の通りです。
混声合唱曲集”ひとひらの花びら“から4曲
ふるさとの木の葉の駅、ひとひらの花びら、よりそいて蛍のごとく吐息せり、こころ
に加えて今年年初から練習してきた曲
レクイエムのように子守歌、緑陰、はる、合唱、みんなで歌えば、夜の歌、今が美しい等。
同日午後の練習は、夕食までの約5時間と夕食後の2時間と2回に分けて行われ、合計約7時間と言う長帳場で、個人的には正直二日酔いの影響も大で、一回目の練習後、団長高橋さんから頂いたお薬を飲むまでは、後半の練習はギブアップせざるを得ないだろうと思うほど最悪の体調でした。
兎にも角にも団長から頂いたお薬の御蔭で、無事一日目の練習をクリアすることが出来、改めて団長には感謝申し上げます。
2回目の練習終了後、懇親会が始まり、みんなでビールで乾杯し、一人ずつご挨拶が始まりましたが、練習でみんな一生懸命頑張ったせいか、お酒も進み大変盛り上がりました。11時ごろ一旦会は閉めたのですが、お酒もまだ余っていたので、12時閉会と言う約束で2次会を楽しくやってしまいました。
翌日は有志で7時からラジオ体操、湖畔散歩後朝食が始まり、本合宿では毎食前指揮者が指名されました。夕食時に“みんなで歌えば”の1番を星さん、朝食時に2番を新人団員の神保さん、昼食時に3番を山渋の順で指揮を執り、楽しく歌いました。
朝の練習も約2時間、終わってみると楽しい時間はあっという間に過ぎてしまう感じでした。
今回の合宿では、普段の練習ではお話しできなかった団員の方とも、プライベートな話もでき仲良くなれたことが、一番の成果と感じています。今後ともよろしくお願いいたします。